3月30日(木)に石川県金沢市で開催された第92回日本寄生虫学会大会において、本学救急救命学科の大西健児教授が「第70回桂田賞」を受賞されました。日本寄生虫学会は、寄生虫及び寄生虫病に関する学術の研究や進歩と普及を図ることを目的としており、桂田賞は寄生虫学の発展に寄与した研究業績に対して(財)日本寄生虫予防会が顕彰する伝統ある賞です。
今回の受賞における大西教授の主な功績は以下のとおりです。
■日本全国の医師から日本寄生虫学会へ寄せられた寄生虫症例の治療に関する具体的な問い合わせへの長年にわたる対応への貢献(診断方法、治療に使用する薬剤名、薬剤投与量や投与法、治療効果検証法など)
■寄生虫症、特にエキノコックス症、条虫症、赤痢アメーバ症に対する臨床研究成果に対する高い評価(エキノコックス症患者からの分離株確立、日本海裂頭条虫症およびアジア条虫症に対するプラジカンテルの投与量の決定、HIV感染に合併した有症赤痢アメーバ症の治療法など)
大西教授の今後の研究が更に発展されることを期待しております。誠におめでとうございます。
-副学長(大学院?研究担当)鈴木宏治-