リハビリテーション学科の教員が第9回日本臨床作業療法学会学術大会において最優秀演題賞を受賞しました

2024年03月14日

リハビリテーション学科の藤井啓介准教授が、2024年3月9~10日に東京で開催された第9回日本臨床作業療法学会学術大会において、最優秀演題賞を受賞しました。

演題内容は、藤井准教授が文科省科学研究費の助成を受けて実施した研究の一部で、地域在住高齢者を対象として、日常の生活行為が適切に出来ずネガティブな経験をしている状態(=作業機能障害)を有することが社会的孤立に与える影響について2年間の縦断研究から明らかにしました。人は様々な生活行為を通して、社会的コミュニティと密接に関わっているといわれています。しかし、作業機能障害を有した場合、人は徐々に社会的コミュニティから離れていき、社会的孤立状態に陥る可能性があることを示しました。この結果は、社会的課題である高齢者の社会的孤立に対して、作業療法士が作業機能障害を軽減する支援を通して貢献できることを示唆しており、その成果が高く評価されました。

藤井准教授には、この受賞を励みに、地域で暮らしている高齢者の健康増進に寄与できる研究をさらに発展していただきたいと思います。

-副学長(大学院?研究担当)鈴木宏治-