第24回薬学セミナーを開催しました

2024年06月03日

5月16日(木)の第24回薬学セミナーでは、原田均 先生のご演題「P2X7受容体に関する最近の話題」と石嶋康史 先生のご演題「6年生の成績下位層に対する学習支援の試み」の2演題についてご講演いただきました。

原田先生には、プリン受容体の一つであるP2X7受容体に関する最近の研究とこの受容体小孔について注目された研究について、ご講演いただきました。プリン受容体の一つであるP2X7受容体は慢性疼痛の形成や維持過程に深く関与していることが知られており、最近では、この受容体を標的とした新薬が治験フェーズに入っていることもあり、注目度の高い標的の一つでもあります。この受容体に関する多くの研究や受容体が形成する小孔に注目された新たな研究についてもご講演いただきました。

石嶋先生には、本学薬学部において成績が伸び悩んでいる学生に対して行ってきた学習支援と薬剤師国試結果との関連についてご講演いただきました。先生がご着任から蓄積されてきた年度別の成績データに基づいて、コロナ対策環境下を含めた様々な状況で実施してきた教育支援とそれが国試合格に結び付いた事例などについて説明していただきました。本学においても非常に重要である国試合格率の向上に寄与する取り組みであり、多くの質問やコメントもありました。

両先生ともに、薬学において重要な研究対象であるプリン受容体に関する最新の研究や教育者として携わった薬学教育のデータを分かりやすく解説してくださり、有意義な薬学セミナーとなりました。今回のセミナー内容の詳細につきましては、添付をご参照ください。

-薬学部 薬学科 助教 森本正大-

■薬学科 原田均 教授
薬学セミナー要旨

■薬学科 石嶋康史 准教授
薬学セミナー要旨