放射線技術科学科に導入したシミュレータ教育についての成果が論文掲載され、第18回日本診療放射線学教育学会学術集会にて本学教員が講演をしました

2024年08月27日

放射線技術科学科では、現在、シミュレータを導入した教育を行っております。シミュレータでは放射線の各装置で撮影された臨床画像の閲覧や画像処理を行うことができ、幅広い臨床技術を学習することができます。このシミュレータを講義や学内実習に取り入れ、座学で学んだ内容をしっかりと知識の定着をさせることや臨床現場に出た際に即戦力となれるようシミュレータ操作を行い訓練しています。

今回、放射線技術科学科の中舍幸司准教授らは、核医学検査の学内実習でシミュレータを用いた教育効果について学生アンケートを基に研究を行いました。シミュレータはノートPC内で操作できるため学生一人一人操作が可能であり、さらに一人一人が分からないところも手厚く指導もできることもあり、学生にとってシミュレータ教育は理解度や満足度向上につながる結果となりました。本研究成果は論文化され、下記論文に掲載されました。

掲載論文:
Koji Nakaya, Hiroe Muto, Kanae Matsuura, and Nobuyuki Arai: Simulator Education Initiatives for On-Campus Practical Training in Nuclear Medicine Technology. J Nucl Med Technol. 2024 Jun 5;52(2):168-172.?doi: 10.2967/jnmt.123.267135.

また8月24日(土)東京都立大学荒川キャンパスで開催された第18回日本診療放射線学教育学会学術集会のランチョンセミナーにおいて、中舍准教授が、本学で行っているシミュレータ教育の紹介について講演されました。学会には多くの来場者がおり、たくさんの方々に本学のシミュレータ教育について興味を持っていただきました。会場では他大学の教員の方々と教育についての意見交換もさせていただき、非常に有意義な時間を過ごすことができたとのことでした。

今後も教育の質が向上するように日々研鑽を重ね、新たな教育改革へ向けて放射線技術科学科一同精進していきたいと思います。

-保健衛生学部 放射線技術科学科 准教授 松浦佳苗-