3月23日(火)?25日(木)に「医療人底力実践展開」の授業を実施しました。2020年度は8学科計60名の学生が履修しましたが、新型コロナウィルス感染リスク軽減のため、それぞれの学生の希望に応じた、遠隔?対面のハイブリッド授業としました。
底力実践展開は、多職種(=多学科)からなる学科混合チームを編成し、模擬患者の抱える問題を抽出したのちに解決策(ケアプラン)を立案するワークショップとなっています。1日目は、模擬事例を題材に自職種の役割について整理する機会としており、自職種の専門性をどのように活かせるのかを学科教員とともに議論しました。2日目は、学科混合チームで模擬患者のケアプランを作成しました。チームメンバーそれぞれが専門職としての見地から提案を行い、最適なケアプランを定めました。最終日3日目は、学外の模擬患者を交えたカンファレンスを行いました。受講者にとっては初めてのカンファレンス経験ということもあり、念入りな準備のもと臨んだはずでしたが、終了後の振り返りでは多くの気付きが報告され、改めてカンファレンスの難しさと患者さんの気持ちに寄り添うことの重要性を理解するきっかけとなったようです。
今回新たに取り組んだハイブリッド形式のワークショップには独特の難しさがあり、一教員としては、やや穿ち過ぎかもしれませんが、コミュニケーションというものの本質について、学生と共に深く考えさせられる想いでした。幸いにして、授業内容に関する学生の満足度は過分なほどであり、多職種連携の重要性を実感させるという主目的は達せられたようで、今は正直なところホッと胸を撫で下ろしております。
「医療人底力実践展開」は今年度も3月下旬に実施予定です。学生?教員から意見を取り入れ、多くの学科?学生のみなさまにご参加いただけるよう準備していきたいと思っております。
最後に、ご協力を賜りました担当教職員と学生のみなさまに心よりの感謝を申し上げます。
多職種連携教育推進委員会
医療人底力実践「展開」担当 川合真子