8月18日(水)~20日(金)に行われた慢性疼痛(チーム医療II)ワークショップに、本学学生89名と三重大学医学部学生34名の計123名が参加しました。昨年度に引き続き、今年度もCOVID-19感染拡大防止のため、Zoomを駆使したリモート開催となりました。
第1日目は本学、三重大学にいる教員と自宅にいる学生達が画面でつながり、東洋医学的体質診断(写真1)、鍼灸(写真2)、マインドフルネス(写真3)、薬膳、筋力評価の講義を受けると共に、模擬実習を体験しました。学生達からは、遠隔形式を感じさせない様々な趣向や工夫により、興味が深まり臨場感が得られたとの感想が寄せられました。第2日目は、社会一般の課題を通してチームワークの重要性についてブレークアウトルームで班別に集まって討論しました。2日目のワークショップ終了後には、過去に参加した先輩達で運営されている「学生サポーターの会」のメンバーとの楽しく活発な交流で盛り上がりました(写真4)。そしていよいよ第3日目に、慢性疼痛に苦しむ患者さんの病態を把握し、有効な治療方針をチームで具体的に考えるために、患者や家族を模した教員が登場するロールプレイングが始まりました。模擬患者に対して学生が医療従事者役として受け答えや説明を行い、さらに他の教員がサブファシリテーターとして様々な医療職のプロフェッショナルを代表して学生と質疑応答する機会も設けられ、問題解決の大きな助けとなりました。
このように、3日間を通してワークショップを行った結果、学生の達成感や満足度が高く、臨床での役割を実感する貴重なトレーニングの場となりました。
ワークショップは年々、会を重ねる毎に対面?リモート方式ともに講義?実習?運営方法が進歩しています。来年はさらに内容が充実し、学生たちの熱気に満たされることでしょう。多くの後輩の皆さん達の参加を、教員一同お待ちしています!
-慢性疼痛教育委員会 ワークショップ担当責任者?医療栄養学科 教授 山口太美雄-