薬学研究科 第7回課題研究中間成果報告会および第5回学位論文発表会を開催しました

2022年02月03日

1月26日(水)白子キャンパスにて、薬学研究科の第7回課題研究中間成果報告会および第5回学位論文発表会を行いました。まず午前中に大学院2年生の中川直也さん、藤戸淳夫さん、丸山清子さんの3名が課題研究の中間報告を行い、次いで午後に大学院4年生の中西賢太郎さんが博士論文研究を発表しました。

昨年に引き続き新型コロナウイルス感染症により研究活動が制限され、特に2年生は入学以来この感染症による規制が続く中で、本薬学研究科に相応しい先進的な研究成果が発表され、活発な討論となりました。

午前中の中間成果報告会では、中川さんが「亜鉛による免疫制御機構の解明」について、藤戸さんが「5-Fluorouracil投与による色素沈着発現メカニズムに関する研究」について、丸山さんが「非ステロイド性抗炎症薬投与による皮膚生理機能への影響に関する研究」について報告しました。中川さんは詳細なデータを基にした基礎的な研究内容となっており、一方で藤戸さん、丸山さんは社会人院生として臨床での知見を起点とした実践的な研究内容で、いずれも薬学の発展に寄与する興味深い研究となっています。

午後の学位論文発表会では、中西さんが「がん治療における組織内活性酸素種に対するビタミンCの効果に関する研究」の論文題目で発表を行いました。高用量ビタミンCの臨床効果についてマウスを使って基礎的に検証し、さらにその臨床的有用性を示唆する素晴らしい内容で、今後の発展に期待が持てる研究であり、本学の学位を取得するに足る発表会となりました。

本年度の課題研究中間成果報告会及び学位論文発表会は、いずれも社会に貢献する研究内容であり、今後もこのような質の高い基礎、臨床研究を発信するとともに有能な人事の育成に努めていきます。

-医療科学研究科 薬学研究科長 飯田靖彦-