1月25日(水)白子キャンパスにて、薬学研究科の第6回学位論文発表会を行いました。前日からの大雪で来場が困難となる中、午後に始まった学位論文発表会では大学院4年生の堀川恒樹さん、佐藤雅也さんの2名が博士論文研究を発表しました。
新型コロナウイルス感染症による自粛も3年目となり、制限された中で研究活動を行わなければならない状況にもかかわらず、各々、緻密に研究を重ね、得られたデータを精査し、新たな展開へと導く高度な研究内容となっており、予定時間を超えて活発な討論が行われました。
今年の学位論文発表会では、堀川さんが「糖尿病マウスにおける保湿能とダパグリフロジンによる皮膚障害発現に関する研究」について、佐藤さんが「認知機能への高血糖の影響に関する研究」について発表を行いました。堀川さんは炎症と皮膚障害に関するこれまでの検討を基に、問題となっている糖尿病治療薬による皮膚障害の誘導メカニズムについて詳細に調べ、また佐藤さんは高血糖が認知機能に与える影響、さらには原因物質の推定に至る一連の研究を簡潔にまとめており、いずれも今後の発展に期待が持てる素晴らしい内容で、本学の学位を得るに相応しい研究発表でした。
本年度の学位論文は、いずれも社会の発展に貢献する研究内容であり、今後もこのような質の高い研究を発信するとともに有能な人事の育成に努めます。
-医療科学研究科 薬学研究科長 飯田靖彦-