慢性疼痛で学ぶチーム医療 体験型合同ワークショップを開催しました

2023年08月30日

慢性疼痛で学ぶチーム医療(実践)ワークショップが8月21日(月)~23日(水)に白子キャンパス1号館7階の大講義室にて開催され、本学学生36名と三重大学医学部生13名の計49名が参加しました。

第1日目は、三重大学の堀浩樹医学部長が開講挨拶され、続いてオリエンテーション、アイスブレイクに続き、痛みの評価の講義が行われました。その後、学生達は体験ブースに分かれ、本学の専門教員による鍼灸治療、アロマセラピー、筋ロコモの体験実習に参加しました。今年度は内容を一部リニューアルし、三重大学教員による新たな神経ブロック、筋弛緩法のブースも体験しました。次に、多職種連携を模して構成された各チームにより、問題を解決するための行動意思決定について討論するグループワークが実施されました。

第2日目は、前日に引き続きさらに議論を深めたグループワークの後、福祉の現状に関する講義と、痛みの緩和の助けとなる薬膳の講義が行われました。午後からは理学療法の説明があり、ストレッチの実践を全員で行いました。終了後、学生達は過去に参加した先輩達で運営される「学生サポーターの会」との交流を楽しみました。

最終日となる第3日目は、慢性疼痛に悩まされる患者さん達の病状や心理状態を把握し、有効な治療方針をチームで検討するため、教員チームが患者と家族に扮し、ロールプレイングが行われました。模擬患者に対して学生チームが対面で説明を行い、真剣なやりとりを経て問題解決のための有効なアイデアが次々と出されました。さらに、それぞれのグループで教員がサブファシリテーターを務めると共に、各医療職のプロフェッショナルとして職務内容を紹介したのち、学生からの患者の治療方針に関する質問に対してアドバイスを行いました。

3日間のワークショップを終え、医療従事者を志す学生達の達成感はとても高く、臨床現場における自らの使命感が認識されたと、多くの感想が寄せられました。閉講挨拶では、本学の豊田長康学長よりワークショップの重要性と学生への期待感が表明され、プログラムに関わった教職員一同も身が引き締まる思いがしました。来年度は今回参加した学生さん達の意見を取り入れ、さらに内容を進化させたいと思います。後輩の皆さん達の積極的な参加をお待ちしています!

-慢性疼痛で学ぶチーム医療(実践)担当責任者?臨床検査学科 教授 山口太美雄-