薬学研究科 第8回課題研究中間成果報告会および第7回学位論文発表会を開催しました

2024年01月29日

1月25日(木)白子キャンパスにて、薬学研究科の第8回課題研究中間成果報告会および第7回学位論文発表会を行いました。午前に大学院2年生の大井勇秀さん、山田拓磨さんの2名が課題研究の中間報告を行い、午後に大学院4年生の中川直也さん、藤戸淳夫さん、丸山清子さんが博士論文研究を発表しました。

昨年と同じく前日から雪となり開催が心配されましたが、開始時間を例年から遅らせたこともあって余裕を持っての開催となりました。今回学位論文を発表した3名は、在学期間の多くを新型コロナウイルス感染症により制限された中で研究することになりましたが、いずれも本学の学位に相応しい先進的な研究内容でした。また中間成果報告会を行った2名も今後の進展が期待できる興味深い研究内容であり、参加いただいた先生方から多くの質問もあって活発な討論となりました。

午前の中間成果報告会では、大井さんが「毒性終末糖化産物(TAGE)化β-チューブリンによる神経軸索変性とその軽減作用に関する研究」について、山田さんが「カチオン性白金(Ⅱ)二核錯体の核酸結合様式とDNA液滴形成能に関する研究」について報告しました。大井さん、山田さんのいずれの報告も各々の分野で高く評価されており、研究が順調に進んでいることを伺わせる優れた内容でした。午後の学位論文発表会では、中川さんが「生体における亜鉛の役割に関する研究-高齢者の健康問題に対する亜鉛の効果-」について、藤戸さんが「5-Fluorouracil投与による色素沈着発現メカニズムに関する研究」について、丸山さんが「非ステロイド性抗炎症薬による皮膚生理機能の変化に対する研究」について発表を行いました。3名とも緻密に研究を重ね、得られたデータを精査し、新たな展開へと導く高度な研究内容となっており、研究者としての今後の成長が期待されます。

本年度の課題研究中間成果報告会および学位論文発表会は、いずれも社会に貢献する研究内容であり、今後もこのような質の高い基礎、臨床研究を発信するとともに有能な人材の育成に努めていきます。

-医療科学研究科 薬学研究科長 飯田靖彦-