放射線技術科学科 第2回市民公開講座を開催しました

2019年07月04日

6月29日(土)白子キャンパスにて、放射線技術科学科による「第2回市民公開講座」を開催しました。当日は、市民の皆さんを中心に医療関係者や学生など約90名にご参加頂きました。

今回は、診療放射線技師が関わる部門のなかから放射線治療に関する話題を提供しようと、「切らずに治すがん治療~放射線治療の現状と将来~」と題して、第1部では放射線技術科学科の川野誠教授が「放射線治療の歴史と現状」について現在の高精度の放射線治療へとつながる流れについて解説し、続いて株式会社日立製作所の佐久間慶氏より「最新の放射線治療装置」と題して治療装置の最新情報をご紹介頂きました。

第2部は、「~陽子線治療ってどんなもの?~」と題して、豊橋市に昨年10月に開院した成田記念陽子線センター院長の栁剛(やなぎたけし)先生より、最新の陽子線治療について理論から実際の治療までの講演を頂きました。

講演後参加者より、三重県にはない陽子線治療への適応疾患や費用などについて、また実際に前立腺がんの診断を受けた方からの他の治療法と陽子線治療との違いや受診の仕方などについて多くの質問があり、栁先生からは懇切丁寧に回答して頂き、関心の高さが伺われました。

今後も、学科として放射線診療に関わるこのような機会を積極的に設けていきます。