高度な画像診断機器を扱う診療放射線技師は、現代医療には欠かせない医療スタッフです。特に近年、高齢化に伴いがんや循環器病にかかる人は増え続けており、医療現場においても放射線の医学的利用の範囲は拡大されています。医療機器の普及が進展するとともに、画像診断分野は目覚ましく発展し、医療放射線を扱う唯一の専門職である診療放射線技師の役割は、重要性を増しています。本学科では、こうした時代に対応するため、基礎と応用、実践的な科目を有機的に組み合わせたカリキュラムを編成しています。基礎医学、理工学、放射線科学、各種撮影技術や画像解剖学、放射線を用いた治療技術などの専門科目を学習し、最先端の技術と知識を備えた診療放射線技師を養成します。卒業生は、医療関連施設、放射線関連企業など幅広く活躍しており、研究者として大学院に進学する道も開かれています。
診療放射線技師
医療画像のスペシャリスト。医師が必要とする部位を的確に撮影し、診断に活かします。
2023年度
86.0%
79.5%
第1種放射線取扱主任者
第1種作業環境測定士
エックス線作業主任者
ガンマ線透過写真撮影作用主任者
渡邉 俊哉さん
静岡県立掛川東高等学校出身
保健衛生学部
放射線技術科学科 4年
他職種の方や患者さまに信頼される技術と
コミュニケーション力を持った
診療放射線技師をめざします。大学で学ぶ内容は、高校までの科目とは違って初めて聞く内容も多いため、興味がある分野とはいえ、理解が難しいこともありました。授業で先生が段階的に教えてくださったり、わからないところはわかるまで手厚く指導してくれます。授業で使用したプリントは、経験豊かな先生方の長年のノウハウが詰まっているため勉強しやすく、自宅での復習や国家試験対策にも大いに役立っています。
私は放射線治療に興味があるので、放射線治療技術学という講義を毎回とても興味深く受講しています。病気について勉強して、その病気にどんな治療法が合うのか、どのくらいのX線を照射するのかなどを学びます。大学にある設備は新しいものが多く、特に超音波装置やマンモグラフィ、CTなどは医療現場でも使われている最新のものです。現場で使われているような機器に今から慣れておくことで、将来、病院に勤務した際も戸惑わずに対応できると思います。
実習では、CTやMRI、一般撮影など、機器の使い方や患者さまのご案内の仕方、接遇について細かいポイントを教えていただきました。MRIの実習の時、患者さまに声をかけずに装置へ案内してしまいました。MRIでは狭い装置に入るため、安心していただくためにも事前の声がけが大切です。失敗をしたことで、改めて声がけの大切さを学びました。
卒業後も貪欲に学び、将来は、周りの医師や看護師に見やすい画像を提供し、この人が撮った写真は見やすいねと言ってもらえるような、たくさんの方に信頼される診療放射線技師になりたいです。
2007年の「健康増進法」成立以来、管理栄養士の役割はより重要なものになっています。これまでの調理中心の役割から、患者さまに対する最適な食事の提供、生活習慣病(糖尿病や高血圧など)予防のための栄養指導などの役割が求められています。特に医療現場での活躍の場が増え、患者さまの入院期間の短縮につながり経済的?心理的負担を軽減するとともに、手厚い医療と効率的な治療に大きく貢献しています。現在、若者の間でも生活習慣病予備軍が増大しており、今後、健康な生活を送るために「食」は欠かせないキーワードとなるでしょう。本専攻は、医療?福祉の総合大学の利点を活かし、「医療」に重点を置いた栄養教育を実践します。「食」を通して、健康に関する社会の要請に応えることのできる「栄養の専門家」を養成します。
管理栄養士
食生活を支える仕事
栄養指導のスペシャリスト。
2023年度
76.3%
49.3%
栄養士
食品衛生管理者※澳门皇冠足彩_澳门现金网-体育在线6年度入学生から対象
食品衛生監視員※澳门皇冠足彩_澳门现金网-体育在线6年度入学生から対象
健康食品管理士
医療薬膳師
山路 あかりさん
三重県立神戸高等学校出身
保健衛生学部
医療栄養学科 管理栄養学専攻 4年
専門的な知識や技術はもちろん、
医療従事者として、人として大切なことを
教えてもらいました。私には小さい頃から糖尿病療養指導士という目標があり、そのために管理栄養士の資格取得をめざしています。どの先生も国家試験に出やすいところや出題傾向など注意すべきポイントを絞って教えてくださいます。質問はメールでも丁寧に対応してくださるので、直接聞くのが苦手な人にとってはありがたいと思います。また、定期テストの内容も国家試験をもとに作られていて、テスト勉強がそのまま国家試験対策になるのも嬉しいです。
調理を伴う実習が多く、魚の捌き方や料理に適した食材の切り方、美しい盛り付け方など基礎から応用まで楽しく学べます。初心者もたくさんいるので料理に自信がない人でも心配いりませんよ。2年次前期に行ったマヨネーズを作る授業では、市販品を使わず素材から自作すれば塩分や脂肪分を少なくできるなど、提供する方に合わせて配合を自在に変えられることが勉強になりました。特徴や原理を把握することで応用力がつき、提案できる料理の幅が広がることが興味深く、面白い授業でした。
「栄養教育論」では、患者さまへの栄養指導において大切なことを学びました。検査の数値や体型だけで判断した一方的な指導はせず、ライフスタイルや周囲の環境など一人ひとりの置かれている状況を理解して、各個人に合わせた実行しやすい方法を提案することです。教わった時、栄養指導や医療現場に限らずさまざまな場面において必要な心掛けだと思いました。大学での学びを活かして、患者さまとのコミュニケーションを欠かさず、一人ひとりに寄り添った仕事ができる医療従事者になりたいです!
臨床検査は、医師の診断、治療経過の判定など、医療に欠かせない重要な検査です。それを担うのが臨床検査技師ですが、患者さまの生命を預かるだけにその責任も重大です。患者さまの救命に必要な検査を正確に精度よく測定できる技術を習得させ、同時に、医学研究や多様化する医療に貢献できる基礎力や応用力を備え、医療人に求められる倫理観あふれる誠実で人間性豊かな臨床検査技師を養成します。
臨床検査技師
正確かつ迅速な検査で病態の把握を行い、
医師との連携で患者さまの治療に貢献する。
2023年度
93.9%
76.8%
前田 碧海さん
三重県立伊勢高等学校出身
保健衛生学部
医療栄養学科 臨床検査学専攻 4年
さまざまな専門器具を使って
楽しい実験をしながら自ら考え、
結果を導き出す力も鍛えられます!実習では1ml以下の微量の液体を測り採ることができるマイクロピペットや、検体に光を通して濃度等を測定する分光光度計など、さまざまな器具を扱います。今まで触ったことのないような器具に触ることができるので、わくわくしながら学ぶことができます。尿の疑似検体を使ってさまざまな検査実験をし、患者さまがどのような状態なのか、どういった病気なのかを考察する授業がありました。器具の操作方法はもちろん、出た結果からどう考察してどんな結論を導き出すかという考え方を学ぶことができ、勉強になりました。検体も実験方法も検出される数値のパターンも多岐にわたるので、覚えることはたくさんありますが、常に「生まれた疑問をそのままにしないこと」を意識して、その都度早めに解決するようにしています。
実習の後は実験レポートを作成して提出します。レポートを書くことが授業を振り返る良い機会となりますし、書いているうちに頭の中がだんだんと整理されていきます。実習で実際に手を動かすことで、座学で学んできたことの理解が深まり、深まった理解をさらに自分の言葉でまとめることによって知識として自分の中に落とし込むことができます。レポートは週に数回あるので大変ですが、数をこなすことで着実に力もついていくと思います。
この大学のおすすめポイントは「医療人底力教育」や三重大学との合同講義など、チーム医療?多職種連携に関する特別講義が充実しているところです。また学食のご飯がお手頃価格でおいしいのも嬉しいです。私のおすすめは、定食や丼物がガッツリ食べられる日替わりメニューです!
日常生活に必要な基本的な動作を取り戻すためのリハビリテーションを行い、障がいのある人々の生活の質「QOL(Quality of Life)」を高める役割を担う理学療法士の育成を目指します。現在、高齢化に伴い、リハビリを必要とする人が増加しており、社会環境の変化や病気?障がいの重度化?重複化などの問題も顕在しています。理学療法領域においても、知識?技術、解決すべき課題の量は急速に増大しており、常に最先端のノウハウが求められています。本学科は「学び方を学ぶ」教育を理念に、単なる知識の享受だけでなく、実践的な学習を通して自ら問題意識を持ち、調べ、考え、解決する力を身につけます。2016年度からは、医療福祉ロボット分野で最先端を行くサイバーダイン株式会社が開発した、装着型サイボーグHAL?を使用したカリキュラムを開講。3年次後期にロボットリハビリテーション演習として安全使用講習を行います。修了者にはサイバーダイン株式会社から修了証が発行されます。
理学療法士
身体機能を回復させる治療から日常生活能力の支援まで。
個々人に合った効果的なリハビリで、幅広いニーズに対応します。
2023年度
97.0%
89.3%
金森 琢磨さん
三重県立津西高等学校出身
保健衛生学部
リハビリテーション学科 理学療法学専攻 4年
教え上手&乗せ上手で面倒見の良い
先生方が一人ひとりをしっかりと
サポートしてくださいます!高校時代、部活動でケガをして治療?リハビリを受けた経験から医療関係に興味を持ちました。特にリハビリの時にケアをしてくださった理学療法士さんの豊富な知識量に感動し、将来の目標となりました。この大学を選んだ決め手は、4年制大学の中でも「良い意味で厳しく指導してくれる。国家試験の合格率も高く、鈴鹿医療なら大丈夫。」といった先輩や高校の先生の声でした。実際に先生方はとても面倒見が良く、積極的に個別指導や面談をしてくださり、いつも学生を第一に考えてくれます。成績が思うように上がらなくても決して咎めることなく、ポジティブな言動でモチベーションを上げてくださるので「よし!もっと頑張ろう!」という気持ちになります。本当に学生にやる気を出させるのが上手い先生方ばかりだと思います。
特に面白かった授業は「解剖学」と「運動学」で、入学前から知りたいと思っていた人体の構造やヒトの運動のメカニズムなどを詳しく学ぶことができました。面倒見の良い先生方、国家資格取得へ向けた大学全体の雰囲気に加え、最新の研究に使用される機器も揃っていて、とても恵まれた環境だと思います!
将来はスポーツに関わる仕事や身体を動かす仕事に就きたいと考えており、まずは国家試験合格に向けて日々勉強しています。患者さまの症状はもちろん、さまざまな不安?疑問に対しても最適な解決策をすぐに見い出せる幅広い知識を持った理学療法士になりたいです!
現在、医療の発展による救命率上昇、超高齢社会により、障害を有して生活をする人々が増加しており、リハビリテーションの重要性が高まっています。作業療法とは、人々の健康と幸福を促進するために、医療、保健、福祉、教育、職業などの領域で行われる、「作業」を用いた治療、指導、援助です。「作業」とは、対象となる人の目的や価値を持つ生活全般の行為を指します。 本専攻において作業療法に必要な知識と技能を修得し、作業療法士の国家試験の受験資格を得ることができます。本専攻のカリキュラムでは、作業療法士国家試験に必要な必修科目に加えて、医療人として必要な科目を履修します。また作業療法の専門領域に関わる授業として「ハンドセラピー学」「感覚統合療法学」「急性期作業療法学」「訪問作業療法学」などを履修することができ、幅広い知識を持った作業療法士を養成します。
作業療法士
生活における応用動作能力の回復、社会参加の促進など、その人らしい生活ができるようサポートを行う。
2023年度
93.3%
84.4%
装着型サイボーグ HAL?? 安全使用講習会 修了証
荒木 里菜さん
三重県立宇治山田高等学校出身
保健衛生学部
リハビリテーション学科 作業療法学専攻 4年
充実した環境で毎日みんなと
切磋琢磨し、楽しみながら
資格取得をめざしています!作業療法士の資格が取れる県内唯一の大学だったため入学を決めました。先生方はみんなとても優しくて話しやすく、一学年40名ほどの専攻なので全体的にアットホームな雰囲気で毎日楽しく学べています!授業は楽しいですが科目数が多くて、毎回覚えることがたくさんあり、想像していたよりもずっと大変です。授業中レジュメにない話が出てきたらこまめにメモをとったり、疑問に思ったことは授業後に質問して当日のうちに解消するようにしています。質問しやすい先生ばかりで、とても優しく丁寧に教えてくださるのでいつも助かっています。毎年2月には解剖学?運動学?生理学の「3科目模試」があり、早くから国家試験に向けて自分の実力を把握できるのも良い環境だと感じています。
また、「生理学実習」という授業が面白く、特に印象に残っているのは装置をつけて脳波を計測し、分析した事です。賑やかな雰囲気で学べるので実習系の授業は楽しいです。
他に楽しかった思い出は、大学祭でレザークラフト体験や積み木ゲームなどの作業療法学専攻ならではの発表をしたことです。小さいお子さんからお年寄りまでさまざまな年代の方と一緒に作業療法に触れながらコミュニケーションがとれて嬉しかったです。こういった学外の方と触れ合う機会があるのはとても大切だと思います。これからも夢に向かって頑張ります!
みなさんは「ソーシャルワーカー」という言葉を聞いて、どのような人を思い浮かべますか。医師や看護師といった職業に比べて、ソーシャルワーカーはイメージが湧きにくいかもしれません。ソーシャルワーカーは、「保健?医療?福祉」の分野で働く相談業務の専門職です。現代社会においては、病気や失業、人間関係がうまく築けないなどの様々な困難が、私たちの行く手を遮ることがあります。そうした状況の中にいる人が抱える生活上の課題を共に見出し、解決する力を身につけていく過程に寄り添うのが、国家資格を持つソーシャルワーカー(社会福祉士?精神保健福祉士)です。本専攻領域では、人間性豊かな「社会福祉士」「精神保健福祉士」を育てるため、「人のからだ」や「社会のしくみ」、「対人援助」などに対する理解を基礎としながら、保健と医療と福祉の専門知識を一体的に学びます。
社会福祉士
ソーシャルワーカーは、対象者の可能性を見出し、「自己実現の力」を引き出す専門職です。
2023年度
66.7%
58.1%
精神保健福祉士
2023年度
100%
70.4%
濵中 蒼依さん
三重県立木本高等学校出身
保健衛生学部
医療福祉学科 医療福祉学専攻 3年
ボランティア組織「ふくのね」で
地域の子どもたちと触れあいながら
地域貢献に取り組んでいます。医療福祉学専攻は少人数クラスで、学生同士が顔なじみの関係なので、グループワークでさまざまな意見を出し合うことができ、学びを深めることができます。先生は学生のことをよく考えて親身になって接してくれるので、気軽に相談することができます。
地域課題として、子どもたちに絵本の読み聞かせなどをする機会が少ないということがあげられていたので、医療福祉学専攻の中で「ふくのね」というボランティア組織を作り、学生が主体となって活動しています。地域貢献ができるのはもちろん、他学年とも交流することができ、親しい人とボランティアに取り組めるのはとても楽しく感じます。
授業では、福祉に関わる現場で働くさまざまな人の話を聞く機会があり、そこで現場のリアルな声を知ることができ、福祉に関わる人がどう役に立っているのかがわかり、興味深かったです。
私は児童福祉分野に興味があるので、児童相談所へ実習に行く予定です。今は事前学修を行っていますが、児童相談所が対応している児童虐待に関する相談が増加傾向にあるという実情を理解しました。実習では苦しんでいる子ども、その家族に対する支援はどのような方法で行っていくのか学びたいと思っています。
将来は、近年増えている虐待や貧困などで苦しんでいる人たちに自分から声をかけて、信頼関係づくりをしていきたいです。そして、その方々がより良い生活を送れるように支援ができる社会福祉士になりたいと思います。
ストレス社会と言われる現代では、不登校や虐待、引きこもりや自殺、がんや難病に伴う問題など、心身の悩みを抱えて心理的支援を求める人が増えています。このような背景から2018年に国家資格「公認心理師」が誕生しました。公認心理師?臨床心理士には、心理に関する知識や技術だけでなく、医学知識や多職種と連携できる力が求められています。本専攻では、医学やチーム医療に関する講義や実習が充実しており、実践力を備えた心の専門家のための教育環境が充実しています。
公認心理師
(本学大学院あるいは他の養成大学院への進学か実務経験が必要)
臨床心理士
(本学大学院あるいは他の養成大学院への進学が必要)
認定心理士
(日本心理学会 認定資格)
児童指導員任用資格
心理学検定
(日本心理学諸学会連合認定)
社会福祉主事任用資格
伊藤 亜莉那さん
高田高等学校出身
保健衛生学部
医療福祉学科 臨床心理学専攻 4年
医療系のこの大学だからこそ、
公認心理師もチーム医療の一員なんだ
という意識が芽生えました!この大学ならではの「医療人底力教育」では、実践を通してチーム医療や多職種連携の理解を深め、さまざまな視点から支援方法を考えることができ、とてもためになりました。福祉や心理は「医療系」とはまた少し離れた領域だと考えられがちですが、支援を必要とする方の周りにたくさんの医療従事者が関わっていて、自分もその中の一員なんだという気持ちが生まれました。
入学当初は何もわからず不安でしたが、レポートの書き方や文献の探し方など、大切な基礎からしっかりと教えてくださってとても安心したのを覚えています。2年次の「心理的アセスメント」では検査キットを用いて心理検査を行い、こころの状態や傾向の分析?考察をしました。検査方法を学ぶとともに、自分の知らない一面についても知ることができて面白かったです。「心理学的支援法」では、一見、適当に引かれた線から想像を膨らませ、自由に描き加えて絵を完成させる授業などがあります。心理学の授業は少しユニークなものが多く、どれも面白いですよ。また「公認心理師」は誕生してからの年数が浅い資格のためカリキュラムも随時アップデートされているようで、先輩方と一緒に授業を受けることもありました。変化するカリキュラムにもしっかりと対応してくださっていると感じ、とても心強いです。
将来は大好きな子どもと関わる仕事に就きたいと考えています。この大学で学んだ「チーム医療」の考え方を活かして、要支援者だけでなくその周りの関係者とも密なコミュニケーションをとることを大切にし、質の高い支援をしていきたいです!
鍼灸治療は、「こころ」と「からだ」のバランスを整えることで症状を軽減していきます。人間の体には治そうとする力(自然治癒力)があり、鍼灸はその力を引き出そうとしているのです。「はり」やヨモギの葉を乾燥させ精製した「きゅう」でツボを刺激することにより神経の働きを調節したり、血行を良くすることで効果がでます。美容やアレルギー疾患などにも応用でき、スポーツによるケガの治療法のひとつとして、鍼灸を経験している高校生もいます。治療時に「はり」の痛みはほとんどなく、体に負担が少ないため、高齢者にも優しく、現代では様々な分野で応用されています。本学科では、将来の統合医療を見据え、幅広い鍼灸治療を学び、鍼灸師として病院に勤務できる人材、病院と連携できる人材の育成を目指します。
■ 鍼灸?スポーツトレーナー学専攻とは
「鍼灸学専攻」の科目に加え、運動学やトレーニング指導法などのスポーツの専門科目を学び、スポーツに関連する教養と技術を身に付けます。疲労回復や故障した部位への治療だけでなく、故障の原因となる身体の状態を把握し、スポーツ選手の各種競技に対するパフォーマンスの向上や故障の発生?再発予防を目的としたトレー二ング指導などの知識と技術を修得します。
はり師?きゅう師の国家資格と、トレーニング指導者やパーソナルフィットネストレーナーの資格取得をめざします。
■ 鍼灸学専攻とは
鍼灸学専攻では、はり師?きゅう師に必要な東洋医学、西洋医学的教養をじっくり学び、さまざまな疾患や症状に対応できる鍼灸医学を修得します。
鍼灸に関する専門知識?技術の修得はもちろんのこと、それ以外にも医療技術系大学の特長を活かし、他領域の科目も幅広く履修できるようカリキュラムを編成しています。
はり師
自然治癒力を引き出し健康な状態へ導く。
人にやさしい医療です。
2023年度
90.3%
69.3%
きゅう師
2023年度
90.3%
70.2%
トレーニング指導者(JATI)
ストレングス&コンディショニングスペシャリスト(NSCA)
アロマテラピー検定1級?2級(AEAJ)
医療薬膳師
健康食品管理士
■ 医療機関
?勤務鍼灸師(病院?クリニック?施術所)
?整形外科のリハビリ
?内科、神経内科などの疾患治療
?レディースクリニック
■ 鍼灸治療院(独立開業)
?地域の保健医療に貢献
?開業しながらスポーツトレーナー
■ スポーツ分野
?プロスポーツチームなどの専属トレーナー
?プロアスリートのサポート
?スポーツ関連施設(フィットネスクラブ、大学などのトレーニング施設)
?トレーニングコーチ
?地域スポーツ指導者
■ 美容関係
?美容?健康関連施設(リラクゼーションサロンなど)
?美容鍼灸院
?レディース鍼灸
■ その他
?介護?福祉施設
?鍼灸師養成施設での学生への教育(教員)
一瀬 航舜さん
磐田東高等学校出身
保健衛生学部
鍼灸サイエンス学科 鍼灸?スポーツトレーナー学専攻 3年
プロのチームに帯同できる
スポーツトレーナーをめざして、
貪欲にチャレンジしていきます!私は、小学5年生からサッカーとフットサルを続けており、スポーツが大好きなのでスポーツに関連する仕事に就きたいと思っていました。進学先を検討していたところ、この大学なら鍼灸師とスポーツトレーナー資格の両方をめざせるとわかり、また、国家試験の合格率やサポートの手厚さも魅力に感じ、入学を決めました。入学して改めて感じたのは、本学の施設設備の素晴らしさです。鍼灸サイエンス学科の授業で使用できるフィットネスルームには本格的な器具が揃っており、大学附属の鍼灸治療センターでは2年次から実習ができます。鍼灸やスポーツトレーナーについて学ぶのにとても恵まれた環境だと思います。これまで受けてきた中で面白いと思った授業は、テーピングの実習授業です。授業を受けるまでは、ただ固めればいいと思っていましたが、同じ箇所を捻らないようにサポートする巻き方を教えてもらい、勉強になりました。最初の巻き始める時の角度を失敗すると上手くいかないことを学んだので、角度に気をつけて巻くようにしています。授業を重ねるうちにだんだん上達していることが実感でき、とてもやりがいを感じた授業でした。
卒業後は、スポーツトレーナーとして、プロのチームに帯同したいと思っています。この大学では、鈴鹿市に活動拠点がありリーグワンに所属するラグビーチーム?三重ホンダヒートにトレーナーアシスタントとしてインターン実習に行ける制度があります。教科書では学べない現場での経験ができる、またとない機会となるため、是非チャレンジしたいです。そして将来的には、アスリートから指名していただけるような頼られるスポーツトレーナーになりたいです。
救急救命士は、国家資格を取得して消防機関、公的機関(海上保安庁など)での活躍が期待されています。気管挿管や薬剤投与を行い、救急救命の現場において重要な役割を持つ職種です。さらに、近年では医療機関(病院)での活躍も期待されています。本学科では、豊富な現場経験を持ちながら研究者としての学術的な側面を持つ教員により、良質な教育を提供していきます。
救急救命士
上級救命講習
応急手当普及員
病院前新生児蘇生法コース(Pコース)
JPTECファーストレスポンダー
■ 消防機関
■ 医療機関
■ 民間救急
■ 警備会社
■ 警察機関
■ 海上保安庁
■ 自衛隊
■ 地方公務員(事務職) など
(2026年3月に1期生の卒業生を輩出予定)
松下 幸史朗さん
静岡県立浜松湖東高等学校出身
保健衛生学部
救急救命学科 3年
強い精神力のある救急救命士をめざして
勉強に部活に一人暮らしにと、
充実した毎日を送っています。私はもともと人を救う仕事に興味があり、消防官や救急救命士になれる学校を探していました。この大学は、救急救命学科が開設初年度だったので、設備も新しく、手厚い指導が受けられると思い、そこが決め手となりました。実習では4つのグループに分かれて少人数で行うことが多いです。グループごとに先生が1名ついてくださり、隊活動や特定行為についてしっかりと指導していただけます。2年次前期にアドレナリン投与などにつながる静脈路確保について学びました。とても難しい手技なので、授業中はもちろん、休み時間や自宅でも練習を重ねました。授業の終わりにスキルチェックというミニテストで先生に手技をチェックしていただくのですが、何度もチャレンジして合格することができました。ほかには、電話を使って医師に傷病者の容体を伝える実習もしました。基本的な言葉遣いはもちろん、医師に順序立てて容体を説明をしないと診断や搬送先の判断などもできないため、救急救命士にとって、とても大事な仕事だと思いました。
大学生活ではサッカー部の活動も頑張っています。サッカー部に入ったおかげで他の学科の学生との交流が増え、一生の仲間ができました。最初はメンバーも少なく活動も小規模でしたが、今では大会で優勝することもできるようになりました。勉強に部活に一人暮らしにと、充実した毎日を送っています。将来は、迅速かつ的確な処置を施せる強い精神力を持った救急救命士になりたいです。傷病者だけでなく、ご家族にも寄り添うコミュニケーションを大切にしていきたいと思います。