
現在、医療を支える看護専門職は救急医療や地域医療において量、質ともに不十分な状況が続いています。特に、三重県は南北に長く、地域により高齢化、過疎化が顕著に進行しており、各地域に根ざした保健、地域医療、在宅医療、福祉を担う看護専門職が求められています。そこで、看護学科では、看護実践能力、幅広い教養とコミュニケーション能力、チーム医療を理解し、多職種連携?協働する能力、地域医療に貢献できる能力、国際的視野で異文化理解のできる能力を育成することを目標に掲げ、真に社会で求められる看護専門職者を養成します。
看護師
看護師はさまざまな場面で、
患者さま、ご家族のもっとも身近に寄り添い、
治療、療養を支援します。
2024年度
100%
90.1%
保健師
(選択制?定員30名)
2年次終了時に保健師課程希望者から選考を行います。
2024年度
100%
94.0%
松本 美心さん
皇學館高等学校出身
看護学部
看護学科 4年
多職種連携や実習を通じて、
患者さまや家族に寄り添う看護の大切さを学びました!
家族が入院していた際、担当してくれた看護師さんの温かい対応に憧れ、看護師をめざしました。入学してからは、医療?福祉の総合大学ならではの多職種連携を学べる環境に驚きました。看護学科以外の学生とチームを組み、患者さまのQOL向上に向けた課題解決に取り組む授業を通じて、異なる視点を持つことの大切さを実感しました。コミュニケーション力やチーム医療の重要性も自然と身につけることができました。1年生では車椅子の移乗や心臓マッサージ、災害時の対応方法など基礎的な技術を学び、2年生になると診療技術論で採血や注射の技術を修得しました。患者さまの状態に応じた援助方法を考える力も養われ、友人と切磋琢磨しながら技術を磨いたことで、実習にも自信を持って臨めました。
実習では、患者さまを受け持たせていただき、患者さまの声に耳を傾けることの大切さを改めて感じました。抗がん剤治療中の患者さまが身体的?精神的に負担を抱えている姿を目の当たりにし、洗髪によるケアを行った際に「生きている実感がする」と喜んでいただけたことが忘れられません。患者さまの想いに寄り添う看護の重要性を深く理解しました。
また、小児科の実習では、処置の際に子どもたちの緊張を和らげるための関わり方を工夫しました。処置後には頑張った子どもたちにシールを渡し、達成感を共有することで、笑顔を見せてくれる瞬間に大きなやりがいを感じました。将来は、患者さまだけでなくそのご家族にも寄り添う看護を提供できる看護師をめざしています。大学で学んだ知識や経験を活かしながら、患者さま一人ひとりにとって安心できる存在になれるよう、これからも努力を重ねていきます。