学位授与の方針(ディプロマ?ポリシー)
本学は理学療法学を専攻し、5つの教育目標について下記の10項目を修得した学生に学士(理学療法学)の学位を授与します。
教育目標 | 学位授与の方針(ディプロマ?ポリシー) | |
---|---|---|
幅広い教養を身につける | ②外国語理解?表現の基本的な能力を身に付け、理学療法領域における国際活動や国際情報の活用に役立てることができる。 | ①医療人として社会で自立するための底力となる汎用的技能、態度、常識、健全な心と体を備えている。 |
③文化?社会?科学と理学療法のかかわりについて理解し、自分自身の意見を表現することができる。 | ||
高度な知識と技能を修得する | ④リハビリテーションの将来に先見性を持って対応できるよう、専門分野における最先端の進歩の状況を把握し、数理?データサイエンスを活用できる。 | |
⑤理学療法士に求められる専門的知識について社会が求める水準まで修得している。 | ||
⑥理学療法の現場で活用できる基本的技能を修得している。 | ||
⑦科学的な根拠に基づいて課題を解決できる臨床問題解決能力、すなわち思考力、判断力、表現力を身に付けている。 | ||
チーム医療に貢献する | ⑧チームの中で適切なコミュニケーションをとることができ、主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度を身につけている。 | |
思いやりの心を育む | ⑨病める人や弱者の立場を理解し、思いやりの心を共感的態度で伝えることができる。 | |
高い倫理観を持つ | ⑩医療?福祉の倫理観を理解し、患者や家族の秘密を保持し、社会のルールを遵守することができる。 |
教育課程編成の方針(カリキュラム?ポリシー)
本専攻の学位授与方針に掲げた10項目を達成するための教育課程編成の方針を以下に示します。
1)学位授与方針に掲げた10項目を修得するための科目群を低学年から高学年へ適切な順序で配置し、効果的な教育課程(カリキュラム)を編成します。
2)核となる専門的知識?技能について社会が求める水準に全学生が円滑に到達できるよう「何ができるようになったか」(アウトカム)に照準を合わせたムリ?ムラ?ムダのない一貫した教育課程を編成します。
3)医療人として社会で自立するために、共通に必要な知識?技能?態度を、全学科の学生の混成のクラスで学ぶ初年次教育「医療人底力教育」を配置します。
4)リハビリテーションの夢の将来に、先見性を持って対応できるよう最先端の状況を把握することのできる科目?授業を配置します。
医療?福祉の分野は日進月歩であり、例えばニューロリハビリテーションやロボットスーツによる運動障害の治療など、以前は「夢」であった分野が現実になりつつあります。本学科では、そのようなリハビリテーションにおける「夢」の将来に先見性を持って対応できるよう、各専門分野の最先端の状況が把握できる、本学でしか学ぶことのできない授業を行います。
例えば、日本のサイバーダイン社が開発したロボットスーツHALは、最近の研究で四肢の運動障害のリハビリテーションに有効であることが認められ、今後、日本全国あるいは世界中に広がる可能性があります。当大学ではいち早く、サイバーダイン社の関連会社をキャンパス内に誘致し、障がい者の治療を行うとともに、本専攻の学生への先端的な教育を行っています。さらに高度、複雑化する数理?データサイエンスについて、必修科目「情報リテラシー」「卒業研究」「卒業研究の基礎」等を通じた教育を行っています。
今、国全体で地域包括ケアが推進されようとしており、その中でも小児領域を担う人材の不足が問題となっています。本専攻では他大学、自治体、地域医療機関と連携し、三重県下唯一の理学療法士養成大学として初年次からこの領域の人材育成に力を入れています。
5)多様な職種の人々と協働して医療?福祉に関する領域を学ぶ科目群を学科の枠を超えて配置します。
6)学生が主体的に学習に取り組む態度を促す科目群や授業(アクティブ?ラーニングなど)を臨床見学、臨床実習を通じて活用します。
7)学生の習熟度に対応した科目?授業、サポートを行います。
8)データに基づき、学生の立場に立った授業やカリキュラムの改善を不断に継続していきます。
入学者受入れの方針(アドミッション?ポリシー)
本学は、教育目標および学位授与方針を踏まえ、理学療法学を専攻しようとする人のうち、次のような人を受け入れます。
1)医療?福祉領域の専門的知識?技能を学ぶことができる基礎学力を持つ人
2)科学的な思考力?判断力?表現力の基礎が備わっている人
3)理学療法士として活躍しようという目的意識が明確で、自ら学ぼうとする意欲のある人
4)病める人、障がい者、高齢者、弱者の立場に立って思いやることができる人
5)いのちの尊厳を理解し、社会の規律を守ることができる人
6)多様な人々と適切なコミュニケーションを取り協働できる人