取得できる資格

めざす資格

本学科では、学生全員に取得を勧めている基本的な検定試験として、「ITパスポート試験」、「医療情報基礎知識検定」、「医療秘書技能検定(3級)」があります。これらの検定試験に合格するための支援科目が用意されており、2年生後半になれば合格する学生も沢山います。
本学は診療情報管理課程の指定校です。指定した科目を修得すれば「診療情報管理士」の資格認定試験の受験資格を得ることができます。条件が整うのは3年生です。この頃までに「医療情報技師」の認定試験を受けるための授業も終わります。3年生になると「医療情報技師」と「診療情報管理士」の試験を受けることができます。本学科では両方の資格を取ることを推奨しています。また、「医療秘書技能検定(2級)」を取得する学生もいます。
情報関係の国家試験は、「ITパスポート試験」以外に、「情報セキュリティマネジメント試験」、「基本情報技術者試験」、「応用情報技術者試験」などの沢山の試験区分があり、3年生で受験することを勧めています。

診療情報管理士(日本病院会認定資格)
「診療情報管理士」は、四病院団体協議会(日本病院会、全日本病院協会、日本医療法人協会、日本精神科病院協会)と医療研修推進財団が認定する資格です。当初は入院診療録の貸し出し管理とそのために必要となる診療情報のコーディング、並びに、カルテ記載の不備を指摘し、標準化を推進する役割を担う職種として始まりました。しかし、電子カルテ化が進んだ今、診療情報の解析や医事会計の分析を通じて病院の経営を支援する極めて重要な役割を担うようになっています。
医療秘書技能検定試験
「医療秘書技能検定試験」は、「医療秘書教育全国協議会」が認定する医療秘書(事務)に関する認定試験です。病院で働く医療秘書(事務)が持つべき専門知識と技能を認定するものです。
医療情報技師
「医療情報技師」は、病院などの保健医療福祉機関で、電子カルテなどの医療情報を管理するシステムの開発や導入を担当したり、日常的な運用やトラブルの解決を担う技術者で、日本医療情報学会が認定する資格です。
情報処理技術者は多くいますが、医学?医療の基礎知識や病院の運営の知識をもっているITエンジニアはまだまだ少なく、この分野で課題解決を図る役割を果たせる医療情報技師へのニーズが高まっています。資格試験は、「医学?医療」、「情報処理技術」、「医療情報システム」の3科目で、幅広い知識と技能が求められます。これまでに2万人以上が認定されています。
医療情報基礎知識検定試験
「医療情報基礎知識検定試験」は、医療情報を扱う人々が共通にもっておくべき基礎的な知識を検定するものです。「医療制度と医療関連法規」、「病院業務と病院の運営管理」、「情報システムの基盤技術」など7つの基礎知識体系についてのキーワードを学ぶことができ、用語の知識を整理するのにふさわしい試験です。
ITパスポート試験
「ITパスポート試験」は、経済産業省が認定する国家試験です。ITを利用するすべての社会人が備えておくべき知識のレベルがどの程度かこの試験でわかります。「ITパスポート試験」を合格している学生と就職率とは極めて良い相関をしており、全学生にこの試験だけを受験するように指導しています。
また最近、ITの安全な利活用を推進するための「情報セキュリティマネジメント試験」が社会で重視され、全員受験するように勧めています。
基本情報技術者試験、応用情報技術者試験
「基本情報技術者試験」は、経済産業省が主催する国家試験「情報処理技術者」の中の区分の一つです。主にプログラマー?システムエンジニアなどのIT職に従事する人、あるいはこれから従事しようとする人達が受験する試験です。対象者として、試験要項には「高度IT人材となるために必要な基本的知識?技能を持ち、実践的な活用能力を身に付けた者」と書かれています。試験では、IT業界で働くために必要な基本的知識や情報処理に必要な論理的思考力などが問われます。 経営や管理についての知識も問われるため、試験勉強を通して全般的なIT力の向上が望めます。
その上の試験区分として、「応用情報技術者試験」などの試験があります。
統計検定(2級、3級、データサイエンス基礎)、ディープラーニングG検定
「統計検定」は、日本統計学会が認定する統計に関する知識や活用力を評価する全国統一試験です。データに基づいて客観的に判断し、科学的に問題を解決する能力は、仕事や研究をするための21世紀型スキルとして国際社会で広く認められています。
「ディープラーニングG検定」は、一般社団法人日本ディープラーニング協会が実施している人工知能システムに関する検定試験で、人工知能システムにおけるディープラーニング(深層学習)の基礎知識を有し、適切な活用方針を決定して、事業活用する能力や知識を有しているかを検定します。