イノベーション?ジャパン2020~大学見本市Onlineに、臨床工学科および医用情報工学科の教員が出展しました。

2020年10月09日

9月28日(月)~11月30日(月)の期間で開催されるイノベーション?ジャパン2020~大学見本市Onlineに、本学から臨床工学科の三浦英和准教授および医用情報工学科の吉川大弘教授が出展しました。

イノベーション?ジャパン大学見本市は、JST(国立研究開発法人科学技術振興機構)が主催し、全国の大学等の技術シーズを一堂に展示して企業等へ紹介し、産学連携研究の発展、技術移転の推進を図る国内最大規模の産学連携マッチングイベントです。

17年目を迎える今年は、全国の大学等から応募し採択された405件の研究シーズが同一会場で展示される予定でしたが、新型コロナウイルス感染症の拡大防止の観点からオンラインで開催されることになりました。以下に、三浦、吉川各教員の研究シーズ(技術概要)をご紹介します。皆様も、是非、「イノベーション?ジャパン2020~大学見本市Online」(無料)にご参加ください。

1.三浦 英和 准教授(医用工学部?臨床工学科)

研究テーマ:交流電磁界で抗菌、抗ウィルス対策 – 新しい感染抑制法(出展番号W-21)

技術概要:抗菌剤や熱から身を守り、栄養を共有するため種々の細菌が集まり、バイオフィルムと呼ばれる薄いコロニーを形成します。医用機器では材料表面上に感染が起きますし、歯垢、台所や浴室のヌメリ、悪臭といった問題を引き起こします。大気解放された水循環系において環境常在菌によるバイオフィルムが特定周波数の交流電磁場への暴露により抑制されることが明らかになっていますが、体内に生息する特定の細菌によるバイオフィルム形成へ暴露交流電磁界の影響や周波数、強度等への詳しい応答は未解明です。培養皿を囲うようにコイルを形成し、共振周波数を細かく調整出来る交流電磁場暴露下細菌培養システムを試作し、実験を進めています。

2.吉川 大弘 教授(医用工学部?医用情報工学科)

研究テーマ:脳波計測による認知症早期発見の試み(出展番号L-31)

技術概要:近年、認知症患者は年々増加しており、認知症対策が世界共通の課題となっています。認知症は症状が進行すると治療が困難となるため、早期発見が重要視されています。また、認知症のスクリーニング検査に、MMSE (Mini-Mental State Examination)があります。本研究では、日常的な脳波計測による認知症の早期発見を目指し、脳波特徴量を用いたMMSEスコアの推定モデルの開発を行っています。現在は、認知症患者を含む高齢者を対象に脳波計測実験を実施し、重回帰モデルの作成?検証に取り組んでいます。

3.イノベーション?ジャパン2020~大学見本市Online

-副学長(大学院?研究担当)、社会連携研究センター長 鈴木宏冶-