第20回薬学セミナーを開催しました

2023年07月26日

7月13日(木)の第20回薬学セミナーで、本学薬学科の臨床薬学センターの教員である八重徹司教授と林雅彦教授が、これまでの遂行されてきた臨床研究の成果を中心に発表されました。

八重先生には「副作用の臨床推論と未然回避」というタイトルで、当時行われていた抗生物質の投与設計にあった問題点などについて発表していただきました。さらに、副作用の未然回避に薬剤師が関与していることを、保険査定を指標として評価されたことを丁寧に説明していただきました。今回発表いただいた内容は、回避可能な薬物療法に関連する医療事故や医療ミスの防止に大きく貢献に繋がると考えられます。

続いて、林先生は、「これまでの臨床研究紹介」というタイトルで、チーム医療やフレイル高齢者に対する適正な薬物療法支援の発展に繋がる研究を発表されました。まず、大量のメトトレキサートを急速静注した際の最高血中濃度と除脂肪体重当たりの投与量の関係などの薬物血中濃度モニタリングに関する研究について、分かりやすく解説して頂きました。さらには、日常生活動作に着目され、分包紙の開封性との関連についてのデータを示していただきました。

お二人のこれまでの臨床研究の情報は大変貴重なものであり、臨床における問題について学ぶ機会が得られ、大変有意義な時間を過ごせました。お二人の先生方にはこの場をお借りして御礼申し上げます。

両先生とも今後ますますのご活躍を祈念しております。

詳細につきましては、添付の講演要旨やスライドをご参照ください。

-薬学部 薬学科 助手 田中章太-

■ 薬学科 八重徹司 教授
薬学セミナー要旨
スライド

■ 薬学科 林 雅彦 教授
薬学セミナー要旨
スライド