2023年度「実践で学ぶ多職種連携」実習報告会を、10月21日(土)2限に白子キャンパス1号館1701室で行いました。本授業は、本学における多職種連携教育の総仕上げに位置づけられる科目です。今年度は、県内8施設にご協力いただき、37名の学生が現場スタッフの指導を受けながら多職種連携の実際を3日間学びました。
報告会では、科目代表教員であるリハビリテーション学科 野口佑太助教の司会により、各施設7分の持ち時間で実習内容や実習を通しての気づきなどが報告されました。担当した患者の臨床に加え、チームとして検討したケア内容の紹介、自職種としての役割ならびに多職種に求める情報や協力、実習施設の特長と多職連携の状況など、各学科専攻を超え多角的な視点からまとめられた素晴らしい内容でした。報告会には、授業担当教員の他、ご多忙にもかかわらず7施設から9名の実習指導者のご参列を賜りコメントをいただきました。「この実習での経験を、将来医療の現場に役立たせていただきたい」、「この実習を受けることによって、自施設におけるチーム医療や多職種連携を再検討することができた」など、励ましのお言葉が印象に残りました。本実習では、実習施設それぞれの特性から同じ内容のプログラムを行うことはできません。報告会による情報共有は、医療現場における多様な多職種連携を知る良い機会になったと思います。
今年度は久しぶりに多くの施設での実習となり、いくつかの問題点も明らかになりました。これらの問題を解決し来年度に向け益々充実した授業を準備して参ります。なお、本授業を受講し単位取得された学生には、「多職種連携教育プログラム修了証」が授与されます。学生の皆さんには、多職種連携に関連する授業を是非受講し、この領域における知識、技術、価値観をより深めていただきたいと思います。最後になりましたが、実習にご協力いただきました8施設の関係者の皆様を始め、委員会委員の先生、授業担当の先生に感謝申し上げます。
-多職種連携教育委員長 吉子 健一-