11月18日(土)白子キャンパスにて、鈴鹿医療科学大学 市民公開講座を開催しました?講師に元NHKアナウンサーの迫田朋子さんをお招きし、「インクルーシブ防災による地域づくり―高齢者?障がい者とともに防災を考える―」というテーマでご講演をいただきました。地域の方々、自治体役員、福祉施設関係者など、約70名が参加されました。
インクルーシブ防災とは、「誰一人取り残さない」防災を実現する考え方です。大分県別府市のインクルーシブ防災の取組や、熊本地震後の地域包括ケアの状況なども取材され、取材時の経験や事例もお話しいただき、参加者も熱心に聞き入る姿が見られました。講演後の質疑応答も活発に行われ、終了時刻間際まで質問をいただきました。
参加者からは、「災害時の高齢者?障がい者の避難を地域としてどう考えるか、どう取り組むか。自治体でも課題と考えていたので良い学習ができた」、「被災者の生の声が聞こえてくるような講演であった」、「インクルーシブ防災は障がい者のための考え方と思っていたが、すべての人のための防災を考えることであることがわかった」、「個別援助計画の必要性がよく理解できた。個別にどの支援?避難先が適しているのか考える必要があることも学んだ」といった声が聞かれ、盛況のうちに終了しました。
[迫田朋子さんご経歴]
1980年に日本放送協会入局後、アナウンサー、解説委員、エグゼクティブディレクターを務める。定年退職まで災害時におけるテレビ?ラジオの生放送や番組を制作。現在は、フリーのジャーナリストとして、映像制作や執筆活動のほか、インターネット放送局「ビデオニュース?ドットコム」で発信を続けている。
-法人事務局 企画広報課-