3月26日(火)に日本農芸化学会2024年度大会が東京農業大学世田谷キャンパスで開催され、海星高等学校の生徒8名が「様々な硬度の水で抽出した伊勢茶に含まれるカテキンの評価」というタイトルで探究学習の成果発表を行いました(指導:海星高等学校 教員 杉原理紗先生)。これは、三重県の特産品である伊勢茶に含まれるカテキン(ポリフェノールの一種)に着目した研究で、本学薬学科の中山浩伸教授、植村雅子助教、藤澤豊助手、米田誠治教授も部分的に本探究学習に加わりました。
本学での実験は昨年12月22日(金)、23日(土)の2日間にわたって行われ、それぞれの試料水の硬度とpH、及び試料水で浸出した茶の抗菌活性と抗酸化活性を測定しました。高校生達は慣れない器具の扱いに最初は苦労していましたが、終盤では器用に実験を行っていました。今回の探究学習では、実験の手技に加え、得られた結果を客観的に考察して結論を導く手法を習得できたのではないかと思います。
以下は中山教授のコメントです。
「採水地によって水の性質が異なるため、それがお茶の成分にも影響を及ぼすことを実際に体感していただけました。科学の本質は、謎を解き明かそうとする探究心にあります。今回の体験を通じて、その探究心を少しでも深めていただけたのなら幸いです。この探究心を大切にしながら、これからの歩みを進めていただければと思います。」
-薬学部 薬学科-